神戸市クリエイティブディレクターについて

神戸市にもっとデザインの力を

神戸市クリエイティブディレクター(以下、神戸市CD)は、神戸市が取り組むさまざまな行政課題について、デザインの視点から解決のためのサポートを行う、いわばクリエイティブ領域の専門アドバイザーです。2015年に全国の地方自治体に先駆けて設置され、2020年3月時点で民間から起用された2名が在職。市全体のデザイン意識向上を目指し、各部署からの相談対応、庁内向け講座・研修の実施、景観・産業振興・子育て・福祉など具体的な課題解決にも職員と共に取り組んでいます。

例えば、こんな案件

2019年度/経済観光局農政部農水産課

若者×クリエイター、農水産物の魅力再発見プロジェクト

神戸の農水産物をテーマに、若者とクリエイターが制作活動を行いながら、発信の新たな切り口を探すプロジェクト「ノーギョ・ギョギョ・ギョギョー ラボラトリーズ」を実施。2012年より継続的に実施されてきた大学生と農業業者の協働による新商品開発プロジェクトを展開させたもので、より積極的な参加を促すとともに、持続性のある運営体制の構築を目指しました。


2018年度/兵庫区役所

区役所新庁舎の案内サイン制作

2019年8月にオープンした兵庫区役所新庁舎の案内サインの制作をサポート。施工事業者選定後に区役所より相談を受け、デザインの方向性の取りまとめ、事業者とのコミュニケーション、制作進行などを担当しました。公共サインはクリアすべき条件や規制が多いため、最初に制作上のいくつかのルールを設け、問題や課題をシンプルにして精度を上げていきました。


2016年度/企画調整局産学連携ラボ

市役所職員共通の名刺フォーマット作成

神戸市役所全体で使える名刺フォーマットを作成。それまで市役所全体で使えるフォーマットがなかったため、事業体として統一感がなく、しかし統一してしまうと可動性を弱めてしまうという問題を抱えてきました。これに対し、統一したVI(ヴィジュアルアイデンティティ)を採用し、一般的なPCに付属するフォントを使用することで、デザイナーを介さなくても各部署で作成できるデータフォーマットを作成。現在、一部を除き全職員に適用されています。

2019年度/こども家庭局こども育成部家庭支援課

里親支援制度の認知向上プロモーション

一般的に関心を持ちにくい里親制度の認知を広めるための活動。キャラクター「さといも家族」の活用や、広報アニメーションの制作など、センシティブな制度だからこそ柔軟なアイディアでマンネリ化しない情報発信を展開。神戸市CDは、2018年度よりこども家庭局家庭支援課と中長期的課題に取り組むクリエイティブユニットを設置。主に企画進行やディレクションを担当しました。

2018年度/建設局道路部工務課

サイクリングロードのリニューアルに伴う表示版の制作

北区と西区をまたがる神出山田自転車道のリニューアルにあたり、経路に設置する表示版をデザイナーとイラストレーター、建設局道路部工務課と共に制作。事業コンセプトを明確化し、デザインに落とし込むための専門家や事業者の紹介などのサポートを行いました。


企画調整局産学連携ラボ

職員の立場に立った講座・研修の企画

デザインやクリエイションの基本的な考え方、具体的な活用方法などに関する講座・研修を、担当課や媒体に応じて企画しています。単にデザインの知識を学ぶだけではなく、デザインの発注者側として外部の受注者とどう向き合えばいいか、施策を講じる上でクリエイションをどう取り入れていくかなど、それぞれの職員の立場に立った内容を心がけています。


現・神戸市CDの紹介

ひらのたくや

平野拓也(2018年6月~)

茨城県出身。東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科卒。東京藝術大学修士課程視覚伝達研究室修了。デザイン事務所勤務後、大分県事業にてブランド開発・デザインに携わり、「山形ビエンナーレ 2016」デザイナー&アシスタントキュレーターを担当。

てんたくまさし

天宅正(2017年6月~)

神戸市出身。東京藝術大学美術学部デザイン学科卒。東京藝術大学修士課程視覚伝達研究室修了。天体合同会社代表。桑沢デザイン研究所総合デザイン課ビジュアルデザイン天宅正ゼミ担任。

よくある質問

神戸市が発行する印刷物は、神戸市CDがデザインしたものですか。

いいえ。神戸市CDはクリエイティブ領域の専門アドバイザーです。実際のデザイン制作は神戸市CDのアドバイスを踏まえ、職員主導で企画します。

一般の市民や団体からの相談は受け付けていますか?

いいえ。神戸市の嘱託職員として、庁内からの相談について受け付けています。

毎日市役所に出勤していますか。

市役所には週3日出勤し、一般の職員と同じ条件で勤務しています。残りの日は民間の一デザイナーとして自身の拠点で仕事をしています。

「さまざまな課題について、デザインの視点からサポートを行う」とありますが、具体的にどのような領域の課題に取り組みますか。

市役所や区役所の各局各課からさまざまな相談が寄せられます。例えば、広報手段に対してのアドバイス、職員と民間事業者で構成されたプロジェクトチーム内でのファシリテーション、事業が動き出す前段階での客観的意見交換などを行っています。

採用はどのように行われていますか。

一般公募によって選出された人材を非常勤嘱託職員として起用しています。委嘱は1年単位で、最大3年までの更新が可能です。


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