家庭と仕事のb-a、友人と恋人のb-a、商品と廃棄物のb-a、就学と就職のb-a、海と山のb-a、国と国のb-a、私有地と道路のb-a、若者と高齢者のb-a、動物と人間のb-a、......モノゴトを区切っている境界面、ボーダーエリア(border-area)。そのボーダーは点として捉えられる場合もあるし、線として捉えられることもあります。しかし、あえてそれを面として捉えなおすことで、これまで排除してきた大切な関係や時間について、可能性を見いだせるのではないかと考えています。
藤 浩志(藤浩志企画制作室、神戸大学非常勤講師)
1960 年鹿児島県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了後、パプアニューギニア国立芸術学校講師、都市計画事務所勤務を経て藤浩志企画制作室を設立。「地域資源、適正技術、協力関係」から発生する表現活動を志向する。現在福岡県糸島郡在住。主な表現として「ヤセ犬の散歩」「お米のカエル物語」「Vinyl Plastics Connection」「Kaekko」など。
藤浩志企画制作室代表、NPO 法人プラス・アーツ副理事長、神戸大学(表現ワークショップ論)非常勤講師
+DESIGNワークショップでは、参加者同士の自己紹介後、7つのグループに分れ、グループごとに今参加者が[
気になっている領域」もしくは「思いやズレ」について意見を出し合いました。その意見をもとにグループで討議をしました。
グループから挙がった意見をまとめ、藤氏が6つのテーマに意見を振り分けました。参加者は6つグループに振り分けられ、そのテーマについて意見を出し合いました。
グループごとに、その言葉が持つ関係性について話し合い、その言葉に潜むボーダーエリア(中間領域)について考えました。その後それらの意見をまとめ発表しました。
ボーダーエリアには、たくさんの可能性があると認識することができたワークショップとなりました。
講義の様子講師:藤 浩志氏
自己紹介の様子
自己紹介をしながら、「気になるっている領域」「思いやズレ」について話し合いました。
テーブルワーク
「気になるっている領域」「思いやズレ」をテーブルでまとめ代表的な意見を紙に書き出しました。
テーマ分け
グループで挙がった意見を、講師藤浩志氏が6つのテーマに分けました。
グループミーティングの様子
6つに分かれたテーマごとに中間領域について討議しました。
発表の様子
議論した内容についてグループごとに発表しました。
講評
発表に対して講師の藤浩志氏から講評をしていただきました。
【6つのテーマ】
参加者が「気になっている領域」や「違和感やズレ」で挙がった意見を講師の藤浩志氏が6つのテーマに分けました。
①生と死(意識と無意識等)
②公と私(道と公園、共有と所有等)
③大学と社会(有職と無職等)
④子どもと大人
⑤先生と生徒(友人と知人、友人と恋人など)
⑥風と土(ソフトとハード、自然と人工など)
6つのテーマの境界面について討議しました。