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「デザイン都市・神戸」における創造的活動支援事業の拠点


■フォーラム「震災+DESIGNについて考えてみる」

3月11日の大震災を受け止め、私たちの日常生活やこれまでの価値観は一変しました。
私たちは、被災地での長く果てしない復旧・復興への支援に取り組みながら、日本のすべての地において、エネルギー問題をはじめとする社会構造の大きな転換を果たさなければならないという大きな課題を背負うことになりました。
今こそ思いや志を持った人たちが集まり、現状をできる限り感じ、足元をしっかり見てこれから先の進むべき道をしっかりと見極めたいと思います。 今回の集まりは賀川督明氏、永田宏和氏を呼掛け人とし、東日本大震災直後、宮城県石巻市の避難所の医療ボランティアに入られ、現地に寄り添われた仲上アイクリニックの松田聡氏にも参加していただき、震災直後の被災地の様子や、現地で松田氏が感じられたことをレポートしてもらいます。これからの長い道のりと現在との両方を見据えながら、これから先何が求められるのか、どんなふうに被災地に寄り添っていけばいいのか、そしてどうやって社会構造を転換していけばいいのか、皆さんと一緒に考え、話し合えればと思っています。

【開催概要】
■開催日時   2011年4月12日(火曜)
■主  催   NPO法人 プラス・アーツ
■参加者数   41名
■呼掛け人   賀川 督明氏(賀川記念館―館長)
        永田 宏和氏(NPO法人プラス・アーツ―理事長)
■協  力   松田聡氏(仲上アイクリニック)



【フォーラム「震災+DESIGNについて考えてみる」の様子】

フォーラムは誰もが意見や想いを発言できるような座談会形式として、参加者の方々はテーブルを囲むように席につきました。
呼び掛け人の賀川氏、永田氏は、「今回の災害をどのように受け止めたらよいのか?をひとりで考えるのではなく、多くの人々と一緒に考え、意見を交換する事が大切だと思いフォーラムを開催した。」と、フォーラムの意義と開催の経緯について説明されていました。
「テレビをはじめ、多くのメディアで災害の様子が連日報道され、私たちは被災地の様子を詳しく知ることができますが、実際に見たり、体験をしていません。フェイス・トゥ・フェイスでひとりの被災者へ向き合うという体験をしていません。現場の体験をどう受け止めてきたか、まず松田氏の体験を共有することが大事です。」と賀川氏の話があり、松田氏は避難所の医療ボランティアを通して体験した、被災地での生活や被災者の方々の様子を写真をまじえて詳細にレポートされていました。その後は社会人、学生を問わず多くの参加者から被災地の支援の方法や災害の受け止め方について積極的な発言があり、本音の痛切な意見の交換が行われていました。




賀川氏から、フォーラムの経緯と松田氏の紹介がありました。左:賀川氏、右:松田氏。


松田氏によるスライドを用いた被災地のレポート。


神戸市消防局の竹中邦明氏も被災地に赴き、野営地の設営や炊き出しなど後方支援隊として活動されたそうです。


学生の方々から積極的な発言がありました。


多くの方々に参加していただき、多面的な意見の交換が行われました。


エネルギー問題への取り組みとして、我々のレベルで実現可能な取り組みもいくつか紹介されていました。


学生の方々からは「学生の自分には、被災地に対して今何が可能か」という意見が多く、娯楽として本やDVDを送るのが精一杯だった、という意見や今すぐボランティアとして現地へ赴きたい、やろうと思えば学生でも何でも出来る、という意見がありました。松田氏は、「行かずに災害に対して感じ、それを学びとる、という受け取り方もある。考えるという事が向き合うという事のひとつの試みであり、自身のそれまでの生き方が問われる。行く、行かないどちらの選択にしても、その中から何かをつかみ取る事が重要である」と、学生にアドバイスをしていました。
支援については今、直接何か支援出来なくても、長い間考え続け支援し続ける事が大事である、という意見があり、永田氏も「今すぐに出来る支援もあるし、10年後といった時間の経過の後で支援出来ることもあるので、今焦る必要はない。」と話していました。
今回のフォーラムによって何か答えを与えるという事ではなく、フォーラムへ参加してくださった方々にメーリングリストへの登録を呼び掛け、今後も震災に対して取り組んでいけるような集まりを企画しているとのことです。

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