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■+DESIGN 特別セミナー「アートやデザインって何だろう?」

最近では「地域とアート」というテーマに注目が集まり、各地でビエンナーレ、トリエンナーレが開催されています。そしてそのような活動を総称して、しばしば「アートプロジェクト」という言葉も使われるようになってきました。しかし、そもそも「プロジェクト」とはなんなのか?それは「クリエイティブ」とか「アート」、「デザイン」といった言葉も同様で、なかば一般化して自明と思われている概念を深く考えてみる機会は、意外と失われているように感じています。
1月から毎月、特別セミナーを開催し全3 回プログラムとなっています。今まで関与してきた「横浜トリエンナーレ2005」や「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF) 」、別府などの事例も紹介しつつ、基本の基本について、ゆっくりと考えてみたいと思います。

 
【開催概要】
■開催日時   2011年3月17日(木)19:00~20:30
■参加者数   約40名


【講師】

serizawa.gif 芹沢 高志(P3art and environment エグゼクティブ・ディレクター)

1951 年東京生まれ。神戸大学数学科、横浜国立大学建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、89 年にP3 art and environment (http://www.p3.org/) を開設。99 年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。

 

【特別セミナーの様子】
「アートやデザインって何だろう?」というテーマに対し、今まで取り組んできた事例を交えながら、一般の方々にもわかるように、色々な視点から「クリエイティブ」について講義していただきました。

講義の様子seri04.JPG講師:芹沢 高志氏

会場の様子 seri05.JPG参加者は、講義内容を熱心に聞いていました。

講義の様子 seri06.JPGアートやデザインの違いについて講義していただきました。


【講義概要】

アートという語源は、芸術アルス「ars」と技術テクネ「tecme」です。アルスはラテン語ですが、ギリシャ語のテクネルを読み替えをしているといわれています。このことから、テクノロジーとアートは元々の語源は同じだとも言われています。でも私は少しおかしいと感じています。テクノロジーの語源はテクノとロゴスなのです。テクノロジーから倫理性をとってしまうとアートに近いものになるかもしれませんが。。。
デザインはアートよりも難しく色々な要素が絡み合っています。デザインの語源はデッザン「dessin」「計画を記号に表わす」という意味のラテン語デジメール「designare」から来てると言われています。しかしデザインはアートと違い語源からあまり見えてきません。オックスフォードの辞書を調べると、
1)心の中の計画(a mental plan)
2)技術における計画(a plan art)と記述されています。

では、アートとデザインの違いはなんなのでしょうか?簡単に言うと、デザインにはクライアントがあり、ある与えられた条件の中できれいに処理したり、美しく問題解決していくことだと思います。一方アートは、クライアントがいなく、誰も頼んでないのに行動を起こすことだと思います。自分自身がクライアントであればいいのです。そういった行動は、世の中にとって、はた迷惑に映ることもあります。いや、そのほとんどが迷惑だといってもいいと思います。ただ、私の人生でアートを捨てなかったのは、その99%迷惑な行動でも、残りの1%は、魂を揺さぶるようなアートに出会えてきたからだと思います。アートは、社会を動かす何かが出てくるのだと私は思います。
アート、デザインをどちらか選択するのではなく、どちらも相補的に活きていくような軸をとっていくことが大切だと私は感じています。


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