こどもSOZOプロジェクト2015・2016-クリエイティブリユースー

神戸市は、2015年度と2016年度の「こどもSOZOプロジェクト」として、「デザイン都市・神戸」創造会議委員(現クリエイティブ・パートナー)の大月ヒロ子さんの企画により、廃材をテーマにした「クリエイティブリユース」を実施しました。
この「クリエイティブリユース」では、たくさんの市民サポーターやクリエイターの方々とともに活動しました。

廃材に命を吹き込む「クリエイティブリユース」とは?

家庭や企業から日常的に生み出されるごみには、捨てるにはもったいないほど美しいものや、へんてこでおもしろいもの、見るだけでわくわくするものがたくさんあります。
それらの廃材をリサイクル・リユースすることはもちろん重要ですが、その前に一度、人のクリエイティビティー(創造性)を使って、素敵なものに生まれ変わらせる取り組みが「クリエイティブリユース」です。

神戸市では、「デザイン都市・神戸」の取組みの一つとして、神戸のまちから排出される魅力的な廃材を、収集のシステムを作ることによって救い上げ再利用することを目指し、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)でクリエイティブリユースを実施しました。
2年間のプログラムの中で、廃棄から再利用へという持続可能な社会づくりを探り、KIITOをはじめ、市内の教育現場、またそのような活動を目指すさまざまなグループで、無料の廃材を思う存分使用することがたやすくなり、市民の方々の、創造力や想像力の育成を図れるようなベースづくりを試みました。

 

2015年度

廃材の供給元であるさまざまな創作の現場の調査をし、廃材の収集のほか、KIITOと供給元の方々との緩やかなネットワークのベースづくりと、今後のサポート体制への道筋づくりを目的としました。

2015年度は、市民サポーター、参加者、多くの廃材を提供していただいた市内の事業者のみなさんなど、のべ400人弱の方々に関わっていただきました。

立ち上げ時の活動は、「こどもSOZOプロジェクト2015」のレポートをご覧ください。

2016年度

新たな廃材の供給元の調査をし、廃材の収集のほか、供給元の方々とのさらなるネットワークの形成を目指しました。
特に、こどもだけでなく保護者自身の当事者意識をはぐくむとともに、サポーターのなかから運営ができるスタッフの育成も行い、協働の場づくりができるような可能性を模索しました。
また、前年度とは変わって、単発のイベント実施ではなく、10月~12月の3か月間、週末3日間の定期的・常設的な実施により、プログラムの仕組みの定着を目指しました。
さらに、ゲスト講師を招き、廃材はさまざまな分野のワークショップに活用できるものであることを、参加者やサポーターにも感じてもらうプログラムにしました。

2016年度は、市民サポーター、参加者、多くの廃材を提供していただいた市内の事業者のみなさんなど、のべ600人を超える方々に、このプロジェクトに関わっていただきました。

ゲスト講師によるワークショップ 10月 11月 12月
廃材の紹介 

 

総合プロデュース:大月 ヒロ子(おおつき ひろこ)

美術館学芸員を経て、2013年に倉敷市の港町玉島の古い蔵がある自宅を改修し、日本初のクリエイティブリユースの実験室・レジデンス・情報のハブとしてのIDEA R LABをオープン。
付属施設のマテリアルライブラリーにはコミュニティーからの廃材が分類・整理・展示されている。
廃材の創造的活用を日々実験中。
IDEA R LAB http://www.idea-r-lab.jp/

 

会場

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)2階 こどもワークショップスペース
(神戸市中央区小野浜町1-4) アクセスは→ http://kiito.jp/access/

主催

神戸市


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