エリアリノベーションとは何か

今、全国各地で「都市計画」という単語の下に行われてきた行政主導のマスタープラン型手法でもなく、「まちづくり」という単語の下に行われてきた助成金や市民の自発的良心に依存した手法でもない、新たなエリア形成手法が生まれようとしています。それを馬場正尊さんは「エリアリノベーション」と呼びました。デザイン、マネジメント、コミュニケーション、プロモーションなどがバランスよく存在する、新しいエリア形成の手法です。今回の「未来のかけらラボ」では、雑誌『A』の編集長として、あるいは「R不動産」の創始者として、時代の先端で活動を展開してきた馬場正尊さんをお迎えし、全国の具体的な事例も紹介しつつ、この、まさに今生まれつつある新たな動向についてお話を伺います。そしてそこから予感される「計画的都市」から「工作的都市」へという、きわめて重要な都市像の変化についてもお話しいただこうと思っています。

 

|日時|平成28年12月16日(金曜)19時~20時半

|会場|デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) 1Fカフェ

|参加費|500円(ワンドリンク付)  |定員|40名(申込み制・先着順) |対象|どなたでも

|講師|馬場正尊(Open A代表/東北芸術工科大学教授/建築家)

|モデレーター|芹沢高志(デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長)

|申込み|平成28年11月11日(金曜)14時より、ウェブサイト(http://kiito.jp/)にて申込み受付

|主催|デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

 

講師プロフィール:馬場 正尊(ばば・まさたか) Open A代表/東北芸術工科大学教授/建築家

1968年佐賀県生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂で博覧会やショールームの企画などに従事。その後、早稲田大学博士課程に復学。雑誌『A』の編集長を経て、2003年OpenA Ltd.を設立。建築設計、都市計画、執筆などを行う。同時期に「東京R不動産」を始める。2008年より東北芸術工科大学准教授、2016年より同大学教授。建築の近作として「観月橋団地(2012)、「道頓堀角座」(2013)、「佐賀県柳町歴史地区再生」(2015)など。近著は『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』(学芸出版,2015)、『エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ』(学芸出版,2016)

 

モデレータープロフィール:芹沢 高志(せりざわ・たかし) デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長

1951年東京生まれ。89年にP3 art and environmentを開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。2014年より東長寺対面のビルにプロジェクトスペースを新設。とかち国際現代アート展「デメーテル」総合ディレクター(02年)、アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(03年~)、横浜トリエンナーレ2005キュレーター、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」総合ディレクター(09年、12年、15年)、さいたまトリエンナーレ2016ディレクター。


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